従業員エンゲージメントにおける10の重要KPIを紹介
従業員エンゲージメントにおけるKPIの定義方法
営業、生産、宣伝などの部門とは異なり、従業員エンゲージメントは簡単に定量化できるデータで測定することはできません。
そのため、見積もりや分析のプロセスが複雑になります。
従業員エンゲージメントが高まると、ロイヤルティとパフォーマンスが向上します。また、生産性を向上させることで、主要な業務目標にも影響を与え、支援することができます。
ここで業界のKPIがベンチマークとなり、より効果的な分析のための指針を提供してくれます。
従業員満足度を測定するなど、主要業績評価指標(KPI)を選ぶことは、測定可能な改善に向けた第一歩です。
問題は、どうすれば正しい指標を選べるのかということです。
残念ながら、各企業は異なっており、KPIは企業の目標、規模、活動などによって決まるため、簡単にはお答えできません。
しかし、KPIを設定する際に検討すべき指標のリストをご用意しました。このリストを自社に合わせて調整してみて下さい。
従業員エンゲージメントにおけるKPI10選
1. 従業員NPS
Net Promoter Score(ネット・プロモーター・スコア)は、もともと顧客の満足度とロイヤルティのレベルを測定するために導入されました。
その後、進歩的な企業では、同じ情報を従業員から得るために、社内でも取り入れられるようになりました。
質問は簡単で、「あなたの会社で働くことを友人や同僚に勧める可能性はどのくらいですか?」というものです。
一般的に、この質問は0から10のスケールで答えられ、0から6の人は批判者、7から8の人はどちらでもない人、9から10の人は推奨者とみなされます。
2. 離職率
離職率は、組織がトップ人材を維持する能力を示します。
従業員の勤続年数を測定するものです。通常、離職率は部署やチームによって異なり、企業が注力すべきポイントや重要課題を特定するのに役立ちます。
3. 試用期間後の採用成功率
この指標は、試用期間後に組織に残った人の割合を示しており、オンボーディングプロセスの成功度を強く物語ります。
もしも最初の3〜6か月後に従業員が離職してしまうのは、その仕事に適していなかったか、チームに溶け込むことができなかったかのどちらかを示している可能性があります。
4. 内部昇進率
従業員エンゲージメントの主な要因の一つは、組織内でのキャリアアップの機会です。
内部昇進率は、組織がトップ パフォーマーを維持する能力を表すため、重要です。
人材マネジメントを重視している場合は、内部異動率(社員が社内で異動する件数)や、内部従業員紹介採用率(社員の紹介で採用された新人数)も検討してみてもよいでしょう。
5. Employee satisfaction index (ESI)
この指標を使用すると、従業員満足度と顧客体験のつながりを測定することができます。
NPSとは異なり、満足度指数は複数の質問に基づいていますが、やはり1から10のスケールで答えます。
結果は0から100までの範囲になり、スコアが高いほど従業員の満足度が高いことを示します。
6. Online company ratings
商品レビューサイトと同様に、従業員が雇用主を評価できる公開サイトがいくつかあります。
評価は1から5までの星付けで、現在の従業員と過去の従業員の意見を把握することができます。
同様のプラットフォーム上でレビューを促すための社内コミュニケーションキャンペーンを作成することも検討してみてください。
7. Active intranet users
デジタルワークプレイスにおいて、アクティブなイントラネットユーザーはエンゲージメントを測定する優れた尺度となります。
社内コミュニケーションツールに搭載されている分析機能は、従業員の投稿、いいね、コメント、および全体の情報消費状況についての洞察を提供してくれます。
1日に1回以上アクセスするユーザーは「アクティブ」と見なされます。この測定は経時的に比較することもでき、各従業員のオンボーディングと成熟度を追跡することができます。
8. アクティブな社員ソーシャルアンバサダー
全体的な従業員エンゲージメントレベルが低いと、効果的なブランドアンバサダーを作るのは難しくなります。
指標として追跡すべきなのは、従業員が自分の職務上のネットワーク外で企業ニュースを共有する意欲です。
従業員のソーシャルメディア活動をトラッキングするのは難しいかもしれませんが、社内向けの社員推奨ツールを使うと便利です。
アクティブなイントラネットユーザーと同様に、アクティブなアンバサダーとは、一定期間に少なくとも1回は何らかのコンテンツを共有した人を指します。
9. 従業員目安箱の結果
従業員の意見を集めることは、実際に提案を実行するのと同じくらい重要です。
エンゲージメントの最初の指標は、実際に参加した人の数です。
2つ目の指標は、生産性向上を目指す価値のある提案の数です。
10. Absenteeism
欠勤率は、従業員満足度と密接に関係しています。
仕事に現れないことは、従業員にとってもチーム全体にとっても問題です。誰かが遅刻したり欠勤したりすると、チーム全体が仕事に支障をきたし、従業員体験が損なわれる可能性があります。
高い欠勤率は、職場のモチベーションと生産性の低下を示している可能性があります。